ストレッチはタイミングよりもどんな種類のストレッチかが重要!?
ストレッチとは、意図的に筋や関節を伸ばし、筋肉の柔軟性を高め、怪我の予防やリハビリ・疲労回復のための運動です。
体の柔軟性を高めるのに効果的であり、準備運動や整理運動の一要素としても活用されています。
また、最近では猫背や骨盤の歪みなどを改善できるほかにリラクゼーションの効果が明らかとなってきました。
大きく分けてストレッチは2種類あり、目的や場面によって使い分けます。
タイミングも重要なのですが、その時々にあったものを選択してあげることがとても重要なのです!
動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ、バリスティックストレッチ)
リズミカルに、ときには反動動作をつかって関節を通常の可動域以上動かし目的とする筋を引き伸ばすものです。
動的ストレッチングでは静的ストレッチングと違い、動きの最終位置を保持しないという特徴があります。
ラジオ体操も、動的ストレッチングの一つです。
また、動的ストレッチでは大きく動かして筋肉の収縮と弛緩を繰り返すことで血流を促進し、筋温を上昇させます。
伸ばしたい筋肉の反対側の筋肉を収縮させることで伸ばしたい筋肉をより緩みやすくしたり(相反抑制)、
実動作を模した動きを取り入れることで運動における身体の連動性を高めます。
交感神経が優位になるため、運動前にすることによってパフォーマンスアップに繋がります。
静的ストレッチ(スタティックストレッチ)
反動や弾みをつけずに筋肉をゆっくりと伸ばし、伸展した状態を維持するストレッチです。
時間をかけて筋肉の最大可動域をゆっくりと伸ばしていくので、筋肉の緊張を落とすのに有効とされていて、
運動後に発生する乳酸を取り除く効果も期待でき、疲労回復や柔軟性のアップ、可動域を広げる効果があります。
また心身がリラックスし、血圧や心拍数を下げ、副交感神経の働きが活発になります。
これは、ほかの運動にはない独自の効果です。
副交感神経が働くと血管が柔らかくなり広がる為、動脈硬化の予防や血圧を下げる効果が期待できるのです。
同時に大脳の興奮が治まり、腰痛やひざの痛みなど、慢性的な痛みを和らげることもできます。
筋肉や関節をじっくり伸ばす静的ストレッチは、副交感神経を活発にする唯一の運動です。
大切なポイントは、「気持ちよい」と感じる強さで行うことです。
運動後やお風呂あがりに20〜30秒2〜3セット時間をかけてゆっくりと筋肉を伸ばすことで、十分な効果を得ることができます。
呼吸は止めず、普段よりもゆっくりと深く息をするようにし伸ばしている筋肉を意識しながら行うと効果が高まります。
トレーニング前は動的ストレッチを、トレーニング後は静的ストレッチがおすすめ!!
ストレッチを継続することで筋肉の緊張状態がほぐれやすくなり、
関節の可動域が広がりやすくなることでトレーニング効率も上がります。
柔軟性はすぐに良くなるものではないので毎日少しずつやっていきましょう。