皆さんは、タンパク質のにも”質“があることをご存知ですか??
この”質”が良いものは良いタンパク質、評価の低い”質”のものは相対的に悪いタンパク質ということです。
”質”というのは食材が新鮮かどうか味が美味しいかどうかでは無く、含まれている成分によって判断されます。
この質のことを、アミノ酸スコアといいます。
これらを、理解した上で食材や食事法などを意識していければより、ダイエットやボディメイクに効果をもたらしてくれるでしょう。
アミノ酸スコアとは?
アミノ酸スコアとはたんぱく質の栄養価を示す評価法を指します。
そもそもたんぱく質は9種類の『必須アミノ酸』と11種類の『非必須アミノ酸』で構成されています。
このうち9種類の必須アミノ酸は体内で作り出せないため、食品から摂取しなければなりません。
しかし、食品によって含まれる必須アミノ酸の種類や量が異なります。
その必須アミノ酸がバランス良く含まれているかどうかを示したものが、アミノ酸スコアです。
アミノ酸スコアが高いほど、9種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれていて、たんぱく質の栄養価が高いことを示しています。
『必須アミノ酸』(9種類)
イソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・トレオニン(スレオニン)・トリプトファン・バリン・ヒスチジン
『非必須アミノ酸』(11種類)
チロシン・システイン・アスパラギン酸・アスパラギン・セリン・グルタミン酸・グルタミン・プロリン・グリシン・アラニン・アルギニン
アミノ酸スコアの数値
アミノ酸スコアの数値は0〜100まであり、
一般にスコアが100に近ければ近いほど「質のよいたんぱく質」となります。
全9種類ある必須アミノ酸の含有量が一定基準をクリアしていれば、アミノ酸スコアは100です。
代表的なアミノ酸スコアの表を用いて説明していきます。
豚肉(ロース) | 100 |
あじ(生) | 100 |
鶏卵 | 100 |
牛乳 | 100 |
大豆 | 100 |
精白米 | 61 |
じゃがいも | 73 |
キャベツ | 53 |
トマト | 51 |
りんご | 5 |
まとめ
このようにアミノ酸スコアは食品毎に様々です。
摂取したものが体内にすべてを吸収できるとは限りません。
食品ごとに吸収率が異なるため、どれくらい吸収できているかにも着目してみましょう。
また、アミノ酸スコアが低くても他の食品と組み合わせることで栄養価はアップします。
タンパク質がしっかり摂れていないと、「筋肉量の減少」や「肌や髪のトラブル」、「集中力・思考力の低下」などの不調につながります。
食事のなかでしっかり摂るようにしましょう。
タンパク質を取る際に、一緒に取ると吸収率がアップするのは、『ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンC』などです。
これらはタンパク質の合成や代謝をサポートしてくれるので、食事に取り入れていきましょう。